心感デッサン9

心感デッサン
2024.2.10
by frogmorton
  
“邪気 体内 すり抜け 襲いかかり

押し寿司の シャリ 我 一部になった日
虚しさ 灯 が 流れては 過ぎ

心臓 が 止まる 不整脈の
 夢 に うなされ

開眼 したまま 息 は 乱れ
 涅槃 と 現世 を 行き来 した

毒 を 好んで 喰らい
 身体 と 耐久大会 している

かすった 大当たり
 届かぬ 期待は 雨混じり

違う 死に顔が 浮いては 沈み
 わたくしは 取り憑かれている

同じ 地位の 高い 老人を 前に
 又 変わらぬ 話を して

指を 入れれば 挟む ホタテ貝
 行く末は 見たくなく

あの娘 は 旅に 出る
 遥か 彼方に 夢を 抱いて

わたくしは あのまま
 息 が 止まる様 願った

カミソリを 振り回し
 がむしゃらに 襲う 人間

一方で 小さき 生命を 懸命に
 守り抜く ヒト

命剥き出しで 後に
 身体が 着いてくる

怖いもの など
 何も 無い 無防備 な はみ出し者

他力本願で 死を 願う
 何処かで 貴方の 膝枕 と 匂いの 中 で 永眠したく

貴方の 眼鏡 は
 永久 に わたくし の 物 なのだ

外は やたら 静かで
 鉄道 の 音 すら 聴こえず

黒い 木々 は 今夜も
 寒かろう…   

投稿者

東京都

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