心感デッサン11
心感デッサン
2024.3.7
by frogmorton
脳ミソが 宇宙に 浮遊し 繰り返す
頭蓋骨に 密着 せず
夢三月 冬は 立ち去る術も 無く
白髪を 喰い潰し 空へと 映す
久しぶりに 幽体が 身体から
抜け出した 曇天
三島神社 へ 出迎い
魂の緒を 切って貰うつもりだった
頭は うねり 一時間半
自由自在に 大空 を 舞い
あの時代…祖母が まだ
生きていて…
樹林を 抜い 傷ひとつ 付かず
此のまま 現世を 去るつもりで
誰かが 肉体の 肩を 三度
トン トン トン と 叩き
わたくしは 肉体に 戻りし
まだ 逝っては いけない とでも
こんな ボロボロの 心身で
一体 何が 出来るのか
福寿草が 目覚め
人肌とは 逆に 新春を 迎え
手を 振り払うと
血しぶきが 散り
二重の 風景には
此の世に 無きもの 彼の世に 在り
身 塵に 成らんとも
魂 ぞ 散ることは 決して 無き
祖父より 学び
狛犬の 手、腹、頭、を擦り
我が 身に 擦り込めば
邪気は 放たれ 善光 入ると
幼心に 信じ 真似をした日
祖父が、 大きく 見えたのだ
貴方が 食した ゴミにも
例え 知らざるも 運命が在る
我のような 屍も
誰かの 糧と なるなら
生きてきて 良かったと
思えるならば
我、大空の 一部となり
永久に 存在し続けよう
貴方が 天を 仰ぐ時
其の 表情を ひとつたりとも
見逃さぬように、いつも、いつまでも
微笑むだろう…
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