夜更け

 小さなグラスにウイスキーをなめなめ

 夜更けて

 行くのを知る

  そういえば私の影は何処へいったでしょう。

   「探しにでもいったのでしょう」
 
  あら、何を。

   「まあ、ほらほら。耳をすませてごらんなさい。旦那さんの寝息がしないじゃありませんか」

  そうね。

  どこかで 私の影が彼に抱かれてるかしら?それとも

  彼を探しつかれて。

  暗い途の 真ん中にでも

  うずくまってるんじゃないかしら。

 声 のない 

 音の ない 

 ほんとうの夜更けに

投稿者

滋賀県

コメント

  1. ウイスキー良いですね。私の好物です(^^;
    この作品はひとつの物語になっているように感じました。

  2. @レタス
       さまへ

     どうもありがとうございます!(*´∇`*) コメントをくださって嬉しいです。
     短編映画、琥珀の香りにとけるミッドナイトストーリー♪ …… なんちゃって。
     先に投稿致しました「独白」も、「貴方」では無しに「貴男」っていう名前を
    持ってきましたところが、書き手として気に入っております。

コメントするためには、 ログイン してください。