微笑み

微笑み

きれい

そう言われて
目前の白梅に気づく

写真を撮ってみた

ぼやけてしまったと
うなだれた
微笑んでくれる

気難しい人だと聞いていた
微笑みにほっとする

今日は暖かいですね
話を向けたら
彼女は眼鏡を外し
夕空を見上げた

端正な
寂しそうな眼だった

そのままJR上野駅まで
一緒に歩いた。

投稿者

東京都

コメント

  1. コメント失礼いたします。

    春、と一緒に歩かれたのかな、と想像をしました。気難しい春。寂しそうな春。微笑む春。ふと見上げたくなりました。

  2. @ぺけねこ
    ぺけねこさん、…そうですね。早春と一緒に歩いたのかもしれません。春の感情は繊細であります。

  3. 小説の一節のようや詩ですね。
    「端正な
    寂しそうな眼」
    をずっと想像している読後の自分がいます。

  4. @あぶくも
    あぶくもさん、眼鏡を外すと、がらりと表情が変わる方とそうでない方に分かれます。彼女は、表情が変わりました。表情って不思議ですね。

  5. 少しずつ縮まっていく彼女との距離感がリアルでした。
    眼鏡を外す仕草にわずかな艶っぽさを感じつつ
    ふたりの後ろ姿をそっと見守りました。

  6. @nonya
    nonyaさん、ありがとうございます。そういうふうに読んでいただけますと、嬉しいです。上野は、今、桜がきれいです。

  7. 一見、近寄りがたい印象の人が笑ってくれて、それがとても柔らかいと、ぱぁっとその場に華が咲くような気持になりますね。写真の空は寒々しくまだつぼみなのでしょうか、だからこそ微笑みの開花がとても温かく感じられたのかもしれません。

  8. @ザイチ
    ザイチさん、普段、あまり笑わない方が微笑んでくれると、嬉しいです。眼鏡を外すと、その方の素顔に接するような感じがありますね。私も眼鏡をかけています。私は、他の方からどんなふうに見られているのだろう。

  9. 余韻まで綺麗な詩です。

  10. @たちばなまこと
    たちばなさん、ありがとうございます。眼鏡を外すと、その人の素顔が見えるように思います。…私も眼鏡をかけています。

コメントするためには、 ログイン してください。