川のほとりに
川のほとりに座っている影
木のすぐ側に立っている影
一人きりではないけれど、
大勢にはなれないでいる
川と呼ぶには穏やかすぎる
月夜にしては影が濃すぎる
時間の流れを感じるには
あまりに動きが少なすぎる
どうしてこれほど強い思いが
これほど曖昧であれるのだろう
どうしてこれほど深い気持ちが
風や葉ずれを際立たせるのだろう
川面をちらちら照り返し
羽虫の群れを騒がせる光
ほとんど夢のようなのに
夢に焦がれたままでいる
川のほとりに座っている影
木のすぐ側に立っている影
一人きりではないけれど、
大勢にはなれないでいる
川と呼ぶには穏やかすぎる
月夜にしては影が濃すぎる
時間の流れを感じるには
あまりに動きが少なすぎる
どうしてこれほど強い思いが
これほど曖昧であれるのだろう
どうしてこれほど深い気持ちが
風や葉ずれを際立たせるのだろう
川面をちらちら照り返し
羽虫の群れを騒がせる光
ほとんど夢のようなのに
夢に焦がれたままでいる
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