青空
僕は死んでいるのか
いや僕は眠っているのサ
僕は死んだりしない
僕は眠っているのサ
君の声を目を閉じて
聞いているのサ
君の声は眠りの園にも
届いてるよ
僕は今やすらかだ
自意識が昂ぶって
出ようとしたり
隠れようとしたり
でもこうして今は
露わに眠っているのサ
眠れる獅子だ
ほんとだぜ
僕は吠えることができる
少し迷惑だから
眠っているのサ
ただ目が覚めれば
空を駆け抜けてみせるよ
拍手をおくれよ
あざやかにかろやかに
空を手に入れてみせよう
そして愛をかならず
君に伝える
長い長い眠りの終りに
だからもし果てしなく空が晴れ渡ったら
起こしてくれよ
コメント
サが良いですね。軽くてリズミカルで。
リズミカルと言えば最近なんとかっていうアイドルのOisaという曲が耳より離れません。まいりました。
人生のいつの時点か(もしくはずっと)に必ず誰もが持つものと言っても過言ではないくらいの共感覚について書かれているような気がする。それをこの少年っぽさでくるんでいるところが更に良い。
最後まで読んでから、第一連の自問自答が死と眠りの境界をむしろ曖昧にさせる効果を持っているように思えて、昏睡状態の夢みたいで良い始まりだなぁとまた思う。
誤)共感覚
正)共通の感覚
共感覚つったら別物の話になっちゃうわ…
あぶくもさん
ありがとうございます。いつも少年です。
ちょっと、泣きたくなりました。
だからもし果てしなく空が晴れ渡ったら/起こしてくれよ
泣きます…。
長谷川さん
汲んでいただき感謝します。
それにしても雨が続きます。
みすぼらしいまま生きていかなきゃ
いつか雲が切れたとしても
伏臥酩酊の獅子はきっと動けない
とぼくは思います。
peace
わにわにさん
感想ありがとうございます。
ここが晴れても九州は雨だったり、世界のどこかで悲痛な雨。
なかなか果てしなく晴れ渡りません。
そして愛をかならず/君に伝える/長い長い眠りの終りに、というところと最終連にこころを打たれました。すてきです。だからもし果てしなく空が晴れ渡ったら/起こしてくれよ、というの。うん、いつそうなるのか。ある次元での夢?のなかの願いみたい。写真、雲の上には青空(「青」「空」)ということでしょうか。写真もすてき。
こしごえさん
ありがとうございます。雲のことは詳しくないので写真の雲を何雲というのかわからなかったのですが、この日は雨を降らすでもなく果てしなく青を覆うように続いていたので印象的でした。自分で撮っておいてなんですが、印象的で好きな空色でした。