カルマ、初夏
養護学校の子らと
玉葱の皮を剥いている。
ふしあわせのかたち
ふしぜんなことわり
ケケケ《ケケケ》笑ウ
ウウウ《ウウウ》唸ル
ギギギ《ギギギ》軋ム
各各の世界を 私は私の世界を
化け物の絵を見せてくれて
驚いた振りをしてあげる。
ふしあわせのかたち
ふしぜんなことわり
養護学校の子らと
玉葱の皮を剥いている。
ふしあわせのかたち
ふしぜんなことわり
ケケケ《ケケケ》笑ウ
ウウウ《ウウウ》唸ル
ギギギ《ギギギ》軋ム
各各の世界を 私は私の世界を
化け物の絵を見せてくれて
驚いた振りをしてあげる。
ふしあわせのかたち
ふしぜんなことわり
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コメント
微笑ましさと、同じ分量の不穏さがあって、それが「ふしあわせ」と「ふしぜん」の正体かなあと思いました。
1連目と4連目はそれぞれが独立した趣のある句に成り得ますね。
「ふしあわせのかたち
ふしぜんなことわり」
このフレーズがある限り、この詩を読み終えた後でも、自分が接する世界がこの詩に包含されていくようです。
ギギギのところが特に好きな感じでした。
すごくいいです。養護学校の学祭で演奏したことを思い出して泣けました。