灼夏のいろ
風の彼方に樹が燃え上り
陽の様に
あなたが在った
火輪が輝き果てて
白っぽく沈みこんでゆく大地に
耳をあててみた
かつて そこから希望をきき
私を投げ出した
アルペジオ
だが いつからか
そこに歓びの歌を求めようとはしなくなった
開き切った薄いバラの花片が散った様に
かつて人を愛した思い出を
埋め去ってしまって
大地には木枯らしの音がする
そして
みずうみを
なまあたたかい風が渡れば、
比叡は うつろう夏の匂いの溜まりに
溺れている
コメント
忘れ難き人々…その人らそれぞれにその人の匂い、その人の色、その人の旋律があって何十年経ってもあの日のまま甦ってくることが私にはたま~にありますです…
かつて命を燃やした思い出が、大地の鼓動とともに蘇り、今息づく自然のあちらこちらに、大きなうねりとなって現れているのを感じました。風の音や音楽が聴こえてくるような詩でした。
@三明十種
様へ
お読みいただきまして、ご感想のお言葉をお寄せくださり嬉しいです。
どうもありがとうございます!m(_ _)m
そうですね……貴方様のおしゃられます事は、わたくしにもございます。^^
@ayami
さまへ
いつも私の作品を丁寧に読み取っていただきまして、大変嬉しく感謝しております。
どうもありがとうございます!(*´∇`*)
季節を、描きます時……やはりそこには溢れる色彩、五感に響く音(声)そして旋律に
触れることが出来ます。
ayamiさまの、心に身近に触れる音楽を大切に想われます詩的な感受性の素晴らしさは、
ご感想のお言葉や、公開くださる作品からも感じることが出来ます。私には、とっても
刺激になっております。^ ^ ⭐︎