UFOの話し相手

UFOの話し相手

君はたぶん、あちらの星のことを語りたいのであろう。
しかしそれは愚痴ではないのか。
しばらくはこの波音を聞け。
そして科学的能力がわたしの母を連れ戻すことを。
君はたぶん、あちらの愛が失われたことを言う。
それはここでもおなじなのである。
神秘的な感想は聞きたくはない。
ただ、失われた愛のなつかしく思い出すのであろう。
時間と次元をおりたたんで。
確率と重層をうとましく思いつつ。
ひらかれた世界のめまいするこんとんのなかへと。
君とともにこれからいくことをゆるすのである。
あさましいわたしは腹をすかしている。
そこにある〈海の家〉で。
やきそばをたべてから。
もうすこし君の話を聞いてもよいだろう。

投稿者

岡山県

コメント

  1. おこがましくもそこへ混ざって、難しい話を聞き流しながら、海の家のやきそばを食べてみたいな、と思いました。

  2. @りんね
    さんへ、コメントありがとうございます。最近は海の家も働き手不足で、やめられるところが多いようです、せめて銀河の〈星の家〉は、いつまでもやっててほしいです、そして星入りやきそばも。

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