昨日

夏の終わり頃
アブラゼミがひっきりなし泣き続ける
風鈴の透くような音
入道雲が山から上がってきては
夏の日差しを浴びて 日焼けする

そういうことが昨日のように
鮮明に瞼の裏に映る

押し入れから出てきたアルバムを見返すように
今年もまた同じような事を
ふと思い出す ひと夏の記憶 
昨日のように

投稿者

神奈川県

コメント

  1. はじめまして
    なんというか、夏休みの宿題の
    クレヨンで描かれた絵日記のような詩ですね(#^^#)

    なんでもない日常が淡々と描かれていて
    でもきっと、この夏いろんなことがあったりなかったりしたのでしょうが
    雲が流れていくみたいに、季節が過ぎ去っていくみたいに
    すべては過ぎていくもの、と謳っているかのような

    なんでもないような日常風景も、描き上げれば詩ですよね(^^)

  2. 人の生きゆく様こそ詩といえます。
    何気ない小さなことから心のネが聞こえてきて、それが美しいものだと思ってます。
    日常はそういう意味で詩なのです。
    人の心に深く有るものは、少し立ち止まってみないと見過ごしてしまう。
    町中の桜並木とか流れる小川とか、日々私達の目に映るものに心揺さぶられるのです。

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