夏、冷たさ包む毛布。

頭が壊れた
めくる日の中で
いつも目を刺す光が
僕を壊した
繰り返す寒気が
思い出させようとする

暑い夏の夜なのに
部屋を冷やす力もなくて
雨に打たれたいと願って
外を眺めた

熱い毛布が急に冷えた
何故か吐きそうなくらいに
なぜか泣きそうなくらいに
体が冷えだした

ただ風が欲しかった
あの頃が良かった
忘れられ無くなった
誰かの視線も温かかった気がする

そう
今は誰かに抱きついていたい
だけど誰も居なくて
毛布に
抱きついている
そしたら
そしたらさ

熱い毛布が急に冷えた
何故か染み付くくらいに
何故か震えるくらいに
心が寂しかった

ただ風を欲しがった
あの頃が良かった
忘れられなくたって
僕になりたかった
ただ
戻りたかった

そしたら朝になった
ただ頭を叩いた

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