舞踏 (八)
過去というものは未来であろう
未来というものはあしたの水草である
きっすいの信じるこころで
かみくだかれた淡雪のこころで
ボランジュのくだされた言葉のあいにくで
ひずめのひいごのアンダンテするこの場面で
トロールする恋人の手のすれちがいつつ
かくさんのとうせんぼうのヒルトンの
おお、わが誘惑する季節たちよ
きみがさがむはらのシダ植物で
このわたしはチャングの昼の屋台で飯にする
沖縄戦の毛利元就としての数珠を片手に
飛行船から爆撃の指示をする
海は海戦のスケジュールでひろげられ
多くの磁石がわたしの内臓に張り付いている
この腰部大帝、この尻放屁爆弾、この真理の投下
すげかえられた首を持ち
新幹線のホームに立てば
やって来るのは彼である
ブッダの顔でイエスの腰でアムンゼンの装備で
約束された季節の到来とともに
しばらくは我が家にて
オーソドックなちりめんじゃこを食べなされ
このしびれる試合展開に
カワウソの声でコールする
それは神経の奥の方
忘れかけている
チームの掛け声であるか。
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