流星群

流星群

昔 君と見たあの流星群にいつか飲み込まれたいな
君と見たあの流星群が忘れられない
あの光の筋
タトゥーのように頬に刻まれ
君と見たあの光景がぬぐえない

もどらない時間や
もどらない無邪気さ
それは罪なのかな
もどらない命や
もどらない
言葉にしたら馬鹿馬鹿しくなるもの
流星群の中に埋もれて
あそこにはまだきっとあるんだ

投稿者

岩手県

コメント

  1. 感傷と、ほろ苦さが、静かに、鮮烈に伝わってきます。言葉から映像を立ち上げていくのが好きですので、このお作品から、長谷川なりの映像を想像してみました。ふたりの表情や、その背景を。

  2. ありがとうございます。どんな表情だろうか。だっただろうかな。あまりの流星に目をとられて互いの顔を見れなかったのかもしれない。

  3. 流星群でこの写真はどういう関係があるのだろうと思いながら写真を眺めていると、手前の岩肌がギャラクシーに見えてきて、中央の光が当たっている部分の岩肌の斜めに走る線が流星に見えてきました。その中に佇む人。消されている顔がもどらない思い出を暗示しているようです。

  4. 流星というか隕石、燃えるカタマリのようなイメージを見ました。斜めに切り裂くように。
    宇宙の闇に降る目映い流星。コントラスト。その中に思い出があります。

  5. せつな系の王殺しさんが炸裂してますね。

    「あの光の筋/タトゥーのように頬に刻まれ」というところと、「もどらない/言葉にしたら馬鹿馬鹿しくなるもの」の感傷からの最後のとどめが好きだなぁ。
    自分も(今はなき男女混合の)独身寮の屋上で夜中みんなで集まって見たなあ。みんな飽きちゃって眠いし明日仕事だしとか何とか言ってすぐ部屋に戻るんだけど、僕だけガチで寝袋持って夜中ずっと見てたんだよな。そこに残ってくれてた女の子がひとりいたようないなかったような。そんな曖昧な記憶もあの流星群に埋もれてるんだろな。

  6. 「(今はなき男女混合の)独身寮の屋上で夜中みんなで集まって」

    ああ僕もそんな感じで見ました。
    つらいことがあって引きこもるようにしてた時期に無理やり流星群を見に連れられていった。
    その年は月も無く当たり年だったらしく、とても寒い日だったと記憶していますが続けて流れる光の筋に呆けたふうに見ました。一つひときわ大きくて明るいのが長く流れていったのをずうっと昔のことなのに覚えています。
    あれはどこだったかな。どこかの山頂だった。

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