さよなら

深夜、眠っていると
枕元のプラットホームに
音のない列車が到着する
しばらく停車して
また音もなく発車する
乗りたくても乗れずに
ずっと見送り続ける幼い僕の
後ろ姿が見える
さよなら、だけで
できている世界は
いつまでも優しい

投稿者

コメント

  1. 出会いは好き、別れも同じくらい好きです

  2. さよなら、を言える人を尊敬します。
    さよなら、を言える強さが、この詩にはありますね、しかも、優しい強さですね。

    私の場合、さよならは、言いたくないと思っていて。
    例えば、亡くなった方には、「さよならは言わないよ。またね」とか言っちゃう。ふふ。

    でも、最近は、さよならもいいかなあ、と思う時も(も)あります。さよならを思ったり言うことで、前へ進めると思うからです。
    この詩のおかげで、そういうことも、あらためて思えました。
    たもつさん、ありがとうさま♪☆^^

  3. 最後の「優しい」が意外でした。「寂しい」かな? と思って読んでいましたので。でも「優しい」がたもつさんらしいと思います。

  4. いつまでも優しいのだけど
    見送り続ける僕が
    永遠です

  5. @花巻まりか
    花巻まりかさん、コメントありがとうございます。別れはいつも胸のなか、ですね。

  6. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。さよならも、またねも、強さも優しさも、すべてが静かに降り積もってくれればいいな、と思う時があります。

  7. @たかぼ
    たかぼさん、コメントありがとうございます。別れは胸の中でいつも寄り添ってくれている気がします。

  8. @那津na2
    那津na2さん、コメントありがとうございます。永遠にいつまでも、ずっと、ポツン。

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