戯言

お風呂あがり
冷蔵庫の野菜室から取り出す化粧水
いつもなら美容液とアイクリームをすっ飛ばして
乳液だけなのに今夜は、
スキンケアフェイスマスクまでして眠ることにした

昼間、JRの車両で乗り合わせた男性
わずかに面影をのこす
高校の同級生
いや、人違いかも知れない!

体格も頭髪も
その様相は変わりすぎていて
目を合わせられなかった
もしも 田中君だったなら
あたしも同じことを思われていたかもしれない

フェイスマスクを外して
寝る前の気抜けした寂しさに
一杯だけ呑む
麦焼酎のロック

窓から見える建設中のマンションの影
その輪郭は、いつもより濃く
遠くのしづかなネオンがいつもより
きらめいている

投稿者

滋賀県

コメント

  1. その田中くんという人は、高校時代に好きだった(或いは付き合ってた)男の子だったのかな
    イケメンだったのかな。とすると、あたしも結構可愛い(或いは美人)だった?

    昔好きだった相手には、ずっとあの頃のままの姿を覚えていてもらいたいのかなあ
    生活にときめきが舞い戻ってきた感じ?
    窓から見える夜の輪郭が濃く映るのは
    あたしだってまだまだイケるわよ!
    と、女の部分が目覚めたせいもあるのかもな
    なんて思いました

  2. @雨音陽炎
        さまへ

     読んでいただいてコメントを、お寄せくださりどうもありがとうございます。^^
     いえいえ、そんな素敵な想いのこもった詩ではないのですけれど。(・・;ゞ
     読み手によって、いろんな風に楽しんでもらえて嬉しいです。

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