バカヤローって心で叫んでみたけど
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心の開き方を誰か教えてくれませんか
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必要ないものはみんな処分するのよ
着なくなった古い洋服とか
わたしとか
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わたしにも夢があったなら
きっともっと違う人生があったろうか
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こんなんじゃダメだって
思うだけじゃダメだってこと
わかっているのに
わかっているのに
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あの頃描いていた未来は こんなに陰惨ではなかった
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成仏出来なかった感情と
成仏出来なかった言葉たちと
成仏出来なかったわたしが
晩秋の雨の中
ひっそりと立ち尽くしている
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静かに錆びついてゆく
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みんな 生きてるだけですごいよなあ
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自分だけがいつも可愛そう
自分だけがいつも被害者
自分が傷つくことには過剰なほど敏感なくせに
他人の痛みには鈍感通り越して何の感情も沸かない
お前は何様だ
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しあわせな人にはわたしの気持ちなんて解らないよって
じゃああなたはその人の気持ちを解っていると云えるのかしら
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あなたがやさしくされたいなら、
相手だって同じようにやさしくされたいって思っているのよ
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みんな自分が可愛いのよ
見てみて聞いて聞いて
こんなに不幸なの可愛そうなの
だったらわたしにだって
わたしの話を少しはさせてちょうだいよ
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あなたはひとりじゃないと云われたところで
だからどうしたと云わざるを得ない心境を
あなたは理解できるだろうか
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しあわせなんて そんな
高望みしないから
せめてフツーに暮らせる日常をください
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退屈におぼれ死んでしまいそうなの
ねえ 誰かわたしを助けると思って
息ができなくなるくらい笑わせてはくれないかしら
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8畳ひと間のアパートで 窒息間近の女がひとり
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手を伸ばした先に触れたのは
柔らかな感触などではなく
冷たく通り過ぎる風
ただそれだけだった
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もうずっと待ち続けてるのに
全然帰ってこないの
置き去りの淋しさが
寒空の下
膝を抱えて震えてる
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心がスッカスカだから
なんでもいいから埋めるものが必要だったの
だって可愛かったんだもの
ぺこちゃんの付録も
秋冬用の帽子も
スナフキンのカッティングボードも
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わたしの体にチャージされた悲しみは
ものに変換しても美味しいものを食べても
何故だかどんどん 増える一方なのです
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助けて と叫んでみる
言葉だけが虚空へ飛んだ
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不眠症にはこのクスリ
抑鬱症にはこのクスリ
不安になったら
淋しくなったら
死にたくなったら
先生、生きにくいときに効くクスリをください
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中途覚醒した夜は何故か謎のスイッチが入って
あれもこれもどれもそれも片っ端から処分したい衝動に駆られるのです
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この眠剤はちっとも効きやしない
今夜も真夜中に迷子のシンデレラ姫
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家族という名の他人
ややこしくしてるのは
繋ぎ止められたこの血のせい
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おそらくあなたは 死ぬまでずっと
わたしを掃き溜めにするつもりなのでしょう
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あなたの考えていることなんて
大体想像ついてしまうのよ
あなたはわたしを想像してみたことがあって?
消えてしまいたいと願ってるなんて
思いもしないでしょうね
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誰も彼も声高に叫ぶのは自分のことばかり
少し黙って耳をすまして
聞こえないかい
誰かの叫び声が
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どうしてそんなに自分のことばかり話したがるのかしら
解らせようとすればするほど
人は離れていくものよ
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この世の中にはね
悪意なき悪ってものが存在しているのよ
そうしてそれは誰の中にも
ほらあなたの中にだって
ちゃんと存在してるんだって忘れないで
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わたしの話を聞いて聞いて
あのねあのねあのねあのね
ごめんわたし
あなたのママじゃないの
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人は自分の痛みしか解らない生き物です
だからわたしには貴方の痛みは解りかねるのです
貴方が貴方の痛みに敏感なように
わたしはわたしの痛みに敏感でありたいのです
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世の中 自称繊細人間のなんと多いことか
繊細な人とは他人の気持ちにも敏感なものだが
傷つきやすい自分に酔っ払っちゃってるんだろう
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わたしが席を立ったってことがどういう意味だか
少しは気づいてもらいたいものだわ
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痛いの痛いの飛んでいけ
痛いの痛いのどっかいけ
痛くて痛くて
なのにその傷口にさらに塩を塗ってくる
あの人どこかへ飛んでいけ
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消えてなくなりたいっていうのはね
骨になりたいってことじゃないの
砂のようにサラサラになって
風に乗って消えてしまうような
そういうものになりたいってことなの
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お気に入りのグラスを割ってしまった日は
不吉なことが起こるような気がして
挙動不審になってしまうの
怪しいのはオマエだろって云われそうなくらい
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傷つかずにいられる唯一の方法は
ひとりでいることです
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音楽だけが わたしの味方でいてくれる
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100人のうちの99人がそっぽを向いても
たったひとり
たったひとり貴方だけが立ち止まってくれると信じてるから
こうして描き続けていられるのです
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一見なんの変哲もないコトバだって
あなたが云えば ほらこの通り
意味のあるものに早変わりよ
スゴイと思わない?
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死にたくなったらここへおいで
話ぐらいいつでも聞いてあげるから
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わたしのことなんか誰も気にしちゃいない
だからわたしはこの街が好きなの
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子供の頃から緑色が好きでした
色彩心理では緑は安心・安定の色
なぜ緑色にこだわるのか
その理由が解けたような気がしました
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絵描きが描いた絵は
何億という値がつく
詩人が紡ぎ出す羅列した文字たちは
一体どれくらいの値打ちがあるというのだろう
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あのね
しあわせって点だと思うの
線ではなく点
持続可能なもの、つまり線はもはや日常でしかなくって
瞬間心が明るくなったりあたたかい気持ちになったり
そういうのを多分
しあわせって呼ぶのよ
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生きる屍にだけはなりたくない
世の中には素敵な出来事がたくさんあるんだってこと
今更ながら知ってしまったから
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最後までお読みいただき、ありがとうございます
よく、ひとの気も知らないで、とか
こっちの気持ちなんか解ろうともしないで、とか云うひとがいますが
そう云われた方の気持ちを、そのひとは少しは解ろうとすることがあるのだろうか、と
それは自分にも云えることなのですが
あと、子どもの頃は、大人になれば
もっと生きやすくなるものだとばかり思っていましたが
本当に大変なのは実は大人になってからなのだということ
いい歳した大人が、今更ながら痛感している
今日この頃です
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