明朝のスノードーム1
足元のみずたまりと睨めっこしていた。フードさえも脱ぎ払って「普通」になったような夜に、この綱渡りをどう上手く渡ればいい?誰も答えてくれないような問いを捨てながら、雑踏に紛れた路地裏の暗さに溺れて人生に絶望したような顔をしたかったんだ都会。「大人っぽいですね」洋服屋の店員に言われた言葉をふと思い出す。年相応になれていないことを悔やむべきか、人より強く歩んできた道を誇るべきか。そんなことも分からないまま地面を蹴る。愛想笑いしか出来なかったあの空間のようにこの雨で全て流れてしまえよ
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