明朝のスノードーム3
包愛、崩壊
愛されたい人に愛されたい。
私を撫でた後の手で君は誰を撫でるの?
もう直してもらえない襟を今日は自分の手で直す。暖房の温もりが気持ち悪くなって、あーこうやって君の温もりさえも受け入れられなくなるのかな。あのうざったそうな顔と声が今日も私を壊していくよ。その代償にあの日、1分顔を合わせるためだけに儚さを演出したさいこうにおめかししたパジャマ姿をいつだって思い出せばいいのに。ときめきがないなら、やさしさが欲しい。崩れた髪ですら演出だと思わせたい。崩れて壊れて壊れて壊れて。洗剤で洗えば全て綺麗になくなるのに、ずっと名残があるような気がして口づけするグラスは割れないで。いつまでもこんなんじゃやってられないや。あの日のラズベリー除光液が鼻をくすぐる。想香。後ろ姿すら知らない今日が何もなく過ぎていってしまうようになったぐらい私は君をなくしていかないといけないのでしょうか。なにもかも私の手をすり抜けていく。名残惜しく居てよ。
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