青空と白雲

青く どこまでも青く
空は続き
だんだんと深くなっていく青
やがてポカリと
雲は現れ
青と白 世界は二色に分かたれる

空の青はどこまでも深く
浮かぶ雲は輝くように白く
絵の具のようには
交じり合わない

空を見ている私がいる
雲を目で追うあなたがいる
私とあなたで
世界は分かたれる

私が話し
あなたが笑い
あなたは怒り
私は泣いて

男がいて
女がいて
人が歩いて
鳥が渡って

私は草の上に寝ころび
あなたも草の上で寝ころび

ともにまどろみ

こんなに心地良い日は
ともに見る夢くらい
交じり合っても良い

投稿者

愛知県

コメント

  1. 絵の具のようには
    交じり合わない
    というところから、

    こんなに心地良い日は
    ともに見る夢くらい
    交じり合っても良い

    と この詩が終わる終わり方に、おおっ、と感動しました。

    青空と雲の下で、二人が一緒・一所に存在しながら、やりとりする情景を気持ちよく読めました。

  2. 一連目と三連目の「分かたれる」が語感の転調になってて印象的です。

  3. @こしごえ
    さん、コメントありがとうございます。気持ちよく読めたといってもらえてうれしいです。

  4. @三明十種
    さん、コメントありがとうございます。自分でも図らずこういう形になりました。楽しんでいただけたら幸いです。

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