宮崎

留守になる夏

フジヤマ
ゲイシャ
キナクサイ
死は滑らかで素早い 
半透明な猫にはまだ息がある

指を弾いて半裸の正気は伸縮自在
荒川の土手で陰影な私に
酸素の吸い方を教えては
沢山のセロトニンを分泌させた

彼はキャッチボールが好きな男
悪巧みに先回りされてもへえちゃら
生活費 枯葉
ぐらいで丁度良い

知らんよ 青い手綱
知らんもんをどうできよう
見逃し三振

絶望には
色も
 香も 
姿もない
コソコソと夜と朝を行き来する
木々の間を雀の様に
するりと抜けてゆく

身体が治ったら西葛西へ行って
豚玉でも食べて温和に過ごそう

投稿者

埼玉県

コメント

  1. 絶望と孤独が抜け出す瞬間は
    気持ち悪いですが
    通り過ぎれば思い出

  2. ありがとうございます
    ただ
    思い出には決して
    なりはしません

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