ヒトナミ
「ひとなみ」という言葉に憧れる
「ひとなみ」に美味しいものを食べたり
「ひとなみ」に買い物をしたり
「ひとなみ」に働いたり
「ひとなみ」に給料をもらって
「ひとなみ」に生活して
「ひとなみ」に憧れるほど
今の自分が惨めになる
足りないもの、持たないものへの不満が膨らむ
「ひとなみ」に固執するほど
現実との乖離に苦しむ自分がいる
「自分なり」に生活できればいいのに
「自分なり」に美味しいものを食べればいいのに
「自分なり」でいても世間は認めてくれない
「自分なり」でいることに憐れんだり蔑んだり
親切ぶって助言してくれる
苦しくても惨めでも
「ひとなみ」に憧れることを止められない
「ひとなみ」はどこまでも追いかけてくる
「ひとなみ」でいるふりをできるまで
コメント
ヒトナミ、フツー、みんなと同じように
って言葉は、憧れでもあり
とても怖い言葉でもありますよね
それらに憧れ、そうなりたいと願えば願うほど
遠ざかっていってしまっているような
開き直って、自分らしく振る舞おうとすれば
今度は、あの人なんか変わってるよね
なんて陰口叩かれたり
兎角、人の世は住みにくい
夏目漱石も云ってます
ホントそうだなと感じます
でも、ヒトナミな暮らししてみたいですよね。。。
@雨音陽炎
さん、コメントありがとうございます。
「ヒトナミ」と「自分なり」にどこかで折り合いがつくと楽なんでしょうけど、世間とかかわってるとそうもいかないのが、ほんとに住みにくく感じる時がありますね。自分なりで突き抜けれる強さが欲しいところです。