過ごす日々

膝の上に
老猫を抱き
過ぎた年月を労わる

手のひらにのるほどに
小さかったその時から
膝の上に軽さを
感じる歳まで
共に過ごし

ビャーオと
些細なことでも告げる声は
苦しいともだえる声に似て
痩せて骨ばってきた体
軽くなったその様に
寂しさを感じる

あと何年
まだ何年
こうしていられるのだろう

穏やかな陽光が
差すような思いを重ね
時に吹く北風の
厳しさに身を縮めながら
まだ何年
あと何年

投稿者

愛知県

コメント

  1. 老猫ちゃんのビャーオという鳴き声が妙にRealに響きましたよー(ビャーオという鳴き声の表記の仕方ははじめてみたかもしれません。ニャーゴとかはよくあるけど)ビャーオ!ビャーオ!

  2. @三明十種 さんコメントありがとうございます。あまり意識してなかったんですが、そういえばビャーオはあまり見ないかも。雰囲気をくみ取っていただけてうれしいです。

  3. こんばんは。
    はじめまして。
    読ませていただいて
    とても苦しい。
    それだけを。
    読めてよかったです。

  4. @wc. さん、コメントありがとうございます。
    苦しい、もどかしい、ということもありますが、まだ共に過ごせる毎日があるので、思い出は繋がっていきます。

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