一人で想うこと

寂しいって思った時
  この部屋に入ってくる光みると
  そうでもないって思うんだ

いつも暗いことばかり考えてしまう僕のため
  君が選んでくれた部屋だった

ベランダで水を撒くと虹が出る
  水に濡れて二人で騒いで笑ったりする

東の風は心地いい
西の風は物哀しい

「  チューリップを植えようよ  」
   二人の共同作業が
   支え合って生きていくことの
   喜びを教えてくれる

「  明日晴れるといいね
       あなたが元気になれる気がするよ   」

 君よ
 ありがとう

投稿者

栃木県

コメント

  1. こんばんは。コメントを失礼致します。
     拝読させていただきまして、素敵な「君」との思いやりや、いたわりの情景が
    伝わってまいりました。
     最終連が

      君よ
      ありがとう

     で結ばれています。全体には「君」に対しての愛情が、描かれているのです
    けれども。何処かしら……タイトルが象徴している、喪失の痛みに貫かれている
    ような気もいたしました。
     不思議なもの寂しさを感じる余韻のある作品だと思いました。

  2. リリー様

    ああ、詩というものは隠せないものですね。
    実は損失感のある情景を描きました。
    これは過去と現在を行ったり来たりする二人なんです。

    はっきりいうと、「あの頃はよかったな」みたいな。

    幸せとはそんなものかなと私は思うのです。

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