詩
「詩」
わたしのねがうことは
まだ誰もかいたことのないまっさらな詩を書いてみたい
だれもふんだことのない新雪のような詩を書いてみたい
思想や政治や宗教から離れ
愛すらも遠い孤独な詩
なにいろにも染まらぬ詩
そんな詩を 時が来たら書いてみたい
最期にのこるのは“想い”だけだとしても
「あなたへ」
まっさらな詩をかきたいも真の望み
あなたと居たいのも真の望み
どちらか一方しか選べないとしたら
迷わずあなたを選びます
いとしいいとしい
あなたのいのち
それだけでいい
どうか生きてかえってきてください
そしてわたしを抱いてください
いのちといのちを確かめあいましょう
「キス」
月が落っこちてくるのを見て
ふたりで涙がでるほど笑い転げた
わたしたち、今日死ぬのね。
いいさ、それでも。また出逢うから。
怖い?
怖くない。ちっとも怖くない。
あなたが側にいてくれるから。
微笑みあいながら
わたしたちは
眠るためのキスをした
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