来年は白蛇を首に巻く

そのようなあぶない奇跡のゆくりなく陶酔的蛇腹である
昏倒し、娑婆世界の、オルガン弾きへと、ごたごたの支払いとする
北京方式で歩く蒋介石の大股で、砂利道の埃立つシグナル
混同し、あぶく世界の、ロッテとジロウと大島つむぎ
それらのレンガ積み上げ方式の直立マンションの
下を這う蛇に口利きを頼む方が良い
あけられた星のすぼめられたくちびるの〈しかとする〉南京のメシアを見た
脱兎する脱皮するダットサンする工業地帯に
あぶらあげの匂いする神社の階段に〈白狐〉です
自然的人間の反自然的自律神経です、眼の中に眼
眼球の眼帯の願掛けのがんじがらめの、尿瓶です
おとなびた姿かたちの子どもたちには、細めた眼にて言う
師はこうしてロシナンテに告げんとす、方丈にて伝達を待てと
断絶の孔子の門には弟子たちの脱いで散らかる靴の乱れて、あかんべーする
あまがみする、ウミガメする、ホタテの焼かれて潮の匂い立つ
焼けて熱い網からこぼれる、機関車の車両すべては灰の中へと
そして社会的シンボルの鉄輪のからからと回転すれば
トウカイテイオウは走り抜けて行ったと広場に建てた赤い柱にて、そそくさと言う
その柱を手でつかみ、その階段に手で立って、その石に額を押し付けて
願掛けて、シンボルに歯噛みする、気体黒体さらに歯噛みする
言わば汝はすでに懊悩の極みに〈食パンする〉
のである、脳梗塞するのである、濃拘束するのである、それと
知らば知れ、知らずとも知れ、知らなきゃ知れ、しれっとしれ
来年は白蛇を首に巻く
このわたしが電子レンジでちゃんとチンする
懊悩の混濁のしそうのうろう、君たちの死相のうこう
だから君もまた
白蛇を食いちぎれ。

投稿者

岡山県

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