大切な悲しみ
待つ
私が死ねるのを
待つ
人知れず
林の陰
木洩れ日のしゃらしゃらと鳴る時を
待つ
光る風が悲しみを通りすぎるのを。
行く手には
さまざまな物事があるが
大切な悲しみも
それらを通りすぎていくだけ
大切な悲しみとは
救えなかった恋
一方通行の愛
優しい嘘
叶えられなかった命
命だ
普段は忘れている
悪いことも いいことも
今の命以外のことは考えたくないのです
死なないための思考停止。
忘れた物事のなかから
思い出す物事もあります
でもね
忘れ去った物事は
帰って来ない
そういう時は
静かに ほほ笑んで
え、という星の鳴き声を聞こう
そうして
命の限り
行く
コメント
二連目がストレートに心に響いてきます。
それをバランスよく一連目と最終連で支えられています。
「でもね」と来るところもこしごえさんらしくて好きなところです。
@あぶくも さん コメントをありがとうございます♪
ああ、二連目が、この詩の要みたいな部分ですので、あぶくもさんが、そう言ってくれて、ありがたく嬉しいです。
自分のなかで、大切な悲しみ、を具体化できるか、この作品を書くまでは自信が無かったのですけどね。それまでは、大切な悲しみを漠然と感じていました。まあ、この詩で言ってることのみが、大切な悲しみではなくて、他にも色々と大切な悲しみというのはあると思います。もちろん、人それぞれにも、それぞれ異なった大切な悲しみがあるのではないでしょうか。
あぶくもさんが、私の私らしさを肯定してくれて 貴重に思います。
あぶくもさん、ありがとうさま♪☆^^
唯一の四字熟語思考停止。
作者は生きていくことを
しっかりと表現している
@足立らどみ さん ありがとうございます♪
そうですね^^この作品ただ一つの四字熟語。
らどみさんが、この作品で、作者がそれをしっかりと表現している、と評してくれて 嬉しくありがたいです。
らどみさん、貴重なご感想をありがとうさま♪☆^^