もちづき

夜半
寝床を離れ
辿り始めた道は

今宵満月でも
雲は多く
月は望めない

皓皓と輝く月の光を
この身に浴びたいと
願っていたのに
遮る雲ばかりが
月光を浴びて

街灯りも薄暗い夜
眠りについた家並の
青い静けさの中に
むなしく響く靴音

あてもなく
さまよう夜

月はまだ

投稿者

愛知県

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