或る営為

夜更けに
焼いてもゐない食パンを齧りながら
不思議に思ふ
この食慾つて
なんなのだらうなあ? と
自己保存の法則とも関係ないところから
湧いてくる
謂はゞ
詩の為の
養分なのだ

私がむしやむしややつてゐるのを見たつて
猫たちは
羨ましさうな顔一つ
しない

多分彼らにも
この食慾は
理解出來ないのだ
そんな共感を呼ばぬ食を営みながら
夜は進行する、嗚呼

なんて無駄だ

投稿者

埼玉県

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