父親

私の父は
或る人たちからは
無頼漢だと思はれてゐた

夢の中に出てきた父は
私に
化膿どめを 膿ませたらいかん
と云ふばかりであつた

私は何か
怪我でもしてゐたのかと
思ふ
兎に角父は

必死に私の為を
思ひ、行動してゐた

實際にどんな父だつたかの
評価はこゝでは
差し止めにして置く
たゞ夢の中の父像に

従ふ迄だ 然し
膿ませたら

産ませたら に通じてゐたとしたら-

既に目醒めてゐる私には
だうしやうもない事だ

投稿者

埼玉県

コメント

  1. こんにちは

    川崎さん、あまり連続で投稿されますと、他の方の作品がどんどん流れてしまうので、数日間隔をおいての投稿をお願い致しす

    それと、他の方の詩を読んでコメントされてから投稿しますと皆さんも川崎さんにコメントし易くなるかと思います

    よろしくお願いします

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