心感デッサン36

心感デッサン
2025.1.25
frogmorton 

“逝ったり 還り 空は 魂群を 写し出す”

引っ付き虫 は 金網から
 子孫を 絶やさずと す

秋の 残り火 枯れ葉 吹きだまり
 無数の 渡り鳥 満足気

後頭に 斜陽 を 浴び
 行き交う 忙しさに 背く

千切れた 雲は 此処に 無く
ただ 霞の 薄青 が 拡がり

一つ 二重の 物 は 存在 せず
 グレゴリア聖歌 の 旋律

暗闇に 灯が 点り
 神 納めし 社 は 朱く 燃え

天から 風花 舞い
 何処 から 遥か いらしたもうか

高き 処より 誇らしげに
 鳴く 烏 の 心象

わたくしは その 下を
 通らして 頂く

蛇の巣に 入る 恐怖
 解毒剤 赤血球 が もがき苦しむ

寒気団 が 吹き荒れる
 木々が 騒ぎだし ごうごう 唸り

思い描いた 風景 と
 現実 の 狭間で

欠片を 拾い集め
 今日も、わたくしは 一歩

人の路を 踏み出して 往く…      

投稿者

東京都

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