詩人
訊ねた
あなたは小説家になりたいですか
いえいえ私にそんな才能も知見もありませんわ
訊ねた
あなたは歌い手になりたいですか
むりよ私とても恥ずかしくって人前なんて無理よ
訊ねた
あなたは詩人になりたいですか
あなたは何度もうなずいて
目を輝かせて僕にスマホで詩を見せた
重ねて聞いてみた
あなたはなぜ詩人になりたいのですか
返答は今日現在のところ
ない
訊ねた
あなたは小説家になりたいですか
いえいえ私にそんな才能も知見もありませんわ
訊ねた
あなたは歌い手になりたいですか
むりよ私とても恥ずかしくって人前なんて無理よ
訊ねた
あなたは詩人になりたいですか
あなたは何度もうなずいて
目を輝かせて僕にスマホで詩を見せた
重ねて聞いてみた
あなたはなぜ詩人になりたいのですか
返答は今日現在のところ
ない
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コメント
私自身は、どうして詩を書き始めたのだろう? と自問してみるのですが、いまだによくわからないのです。詩人というのは、そういうところから誕生するのかな。
僕も今日現在答えは出ていません。
ただなぜ書くのだろう。
なにを人に見せたいのだろう。
なぜ見せたいのだろう、と考えてみることもたまにはいいことじゃないかと思います。
まあ、自分の作品を見せたいだけで、他人の作品には感想も書かない人達は、そんなこと考えもしないだろうけどね。
個人的には自分になにも芸術的才能がないから、詩人になるしかなかったのかなあ、と思う。音楽やら絵やら写真やら、若い頃は色々やってみたけど、それなりのものしかできなくて、結局普段から使っている言葉くらいしか残らなかったのかも。
わぁトノモト君、ばっさり(笑)
芸術はなくても生きていけるけど、触れることやそれについての考えをもってると生き方が変わるかもしれないね。
なりたいもの、ことを聞くより、
何がしたいか聞く方が答えてくれることが多いそうで、長男もそれなら答えてました。
あれ、だから何だという話ですよね。すみません。
私はやりたいこと全部手を付けているのですが、そのひとつが詩です。
なるほど、したいことは?か。子供の主体性はそういうちょっとした言い回しで伸びたり、つかえがとれたりするのかもしれないな。
これは少し嫌みっぽくなってしまったなあと、いま思っております。まあそういうとこがある自分なのですけど。いつもじゃんと言われそうでありますけど。
やりたいこと、僕は詩を書くことをやりたいことと意識したことなかったな。思ったことない気もする。なんで書きたいのかな。書くのかな。