深窓の老女
幸せになる筈でした
あの頃は
周りの人達が私を置いていくような気がして
愛の為に死ねるんだと
深窓の令嬢の様な事を
旅立つ日は近いのだと
自分に言い聞かせていた
笑顔になる筈でした
あの頃は
周りの人達が言う幸せが私の幸せのような気がして
たぎつ心は幼心と
まるでおマセさんの様な事を
本当の幸せは見つからないと
自分に言い聞かせていた
私は求めた
ただただ求めた
私が幸せを感じる愛を
周りの人は
愛がないと心がないと
私が悪人なんだと
私に言い聞かせていた
愛に溢れる筈でした
心が綺麗な筈でした
幸せになる筈でした
笑顔になる筈でした
こんな筈ではありませんでした
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