幻夜航
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて
帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい
月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい
とじこめられているのかしら
それともどこへでも行けるのかしら
舟は旅をつづける
いつかたどり着く入江を夢にみながら
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて
帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい
月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい
とじこめられているのかしら
それともどこへでも行けるのかしら
舟は旅をつづける
いつかたどり着く入江を夢にみながら
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コメント
あまねさんは、釣りをするから、この詩の舟や夜の海の描写は、実体験を元にこの詩が書かれているのかなぁ?と思いました。
この詩の、夜の海の描写が真に迫るのです。
どちらかというと、シンプル目な詩本文。シンプルだからこそ、読者が読んだ時の、こころの広がりを持たせる力と作用があると思います。さすが。
カンテラっていいですよね。
いつまでも眺めていたくなりました。
@こしごえ さん
ありがとうございます。
手漕ぎボートで釣りをするのが好きなので実体験も多少含まれているかもしれません。でも夜に手漕ぎボートで沖に出たらほぼ確定で遭難します(笑)
@たちばなまこと 夫人
カンテラ、っていう響きが好きです。ランタンだとなんとなくイメージに合わない。
小型船舶免許ほしいなあ。
@あまね
なんだい「夫人」ってw
@たちばなまこと
奥様、ツッコミありがとう(笑)