世界の壊れる音が聴こえる朝に
カタストロフは常に傍らにある
片目だけで見る蝸牛の短い交尾
固結びの解けない血塗れの帷子
片言交じりの言葉で語れない夜
肩口から斬り落とす刀の美しさ
片耳だけで聴く型に嵌った演説
カタカムナ文献諳んじる語り部
片手だけで拾う母の形見の手鏡
傾く灰白色の壊れたカタパルト
片足だけで乗る片道切符の電車
固茹で卵を握り潰すカタルシス
片思いの醜さを綴ったカタカナ
カタコンベを満たす形だけの涙
片隅まで見事に完成された家宅
カタストロフは常に傍らにある
片目だけで見る蝸牛の短い交尾
固結びの解けない血塗れの帷子
片言交じりの言葉で語れない夜
肩口から斬り落とす刀の美しさ
片耳だけで聴く型に嵌った演説
カタカムナ文献諳んじる語り部
片手だけで拾う母の形見の手鏡
傾く灰白色の壊れたカタパルト
片足だけで乗る片道切符の電車
固茹で卵を握り潰すカタルシス
片思いの醜さを綴ったカタカナ
カタコンベを満たす形だけの涙
片隅まで見事に完成された家宅
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コメント
かたかた。韻がすごいです。何度も声に出してみたくなりました。
詩だなあ。
@あまね さま
ほんとうに世界がぶっ壊れていくときには、
音なんか聴こえないのかもしれないですね。
大覚さんにとっては肩慣らしなのか、片手間なのかってくらい、スマートに韻・字数合わせちゃうんだからなあ。詩人気質の塊のようなこの作品を羅列詩のカタログに載せたいですね。
@トノモトショウ さま
こういうタイプの詩を書かせたら
トノモトさんの右に出る人はそうたくさんはいないので、
そんなトノモトさんから褒められると肩身が狭いです。