鳥たちの歌
記憶の中で薄ぼんやり聞こえる子供達の喋る声。
人間たちの声。決して天使たちの声だなんて、思わない。
あの子も欲しかった。この子も欲しかった。
でも、声をかけることは出来なかった。
あの時欲しかった。この時欲しかった。
飾り立てたキャンドルも、胸の奥に込み上げるロマンティックも
風のように吹き抜け、去っていった。
そして、歌だけが残った。取り残されたものに
鳥として羽ばたくための、歌だけが残された。
歌はいつでもバリエーション豊富。自由にペイント、色を塗りたくり。
時に鈍くぼんやり、時にくっきり鮮やか。
愛と愛と愛と愛を持って!
キッラリ光る、イマジン!
チックタックチックタックチックタックチックタック
タップのように、時間を奏で
チックタックチックタックチックタックチックタック
涙もやがて、スープに溶けて
チックタックチックタックチックタックチックタック
心を開き、画面の中で
チックタックチックタックチックタックチックタック
さあ、歌いましょう。みんな一緒に?
………
ロックなビート、ドラムは跳ねて
チックタックチックタックチックタックチックタック
クリスマスには、鈴の根響く
チックタックチックタックチックタックチックタック
カーニヴァル カーニヴァル 嗚呼
カーニヴァル カーニヴァル 嗚呼
トップの音からベースも響いて
チックタックチックタックチックタックチックタック……
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