脱力を経てシャオリーに至れ

消力（シャオリー）
力を消すことで
放たれるパンチがある
その祈りは
北朝鮮製の水爆よりも
きっと強力だろう
シャオリーの
ワンインチパンチ
たったいま地面に炸裂！

怒りすぎて
ぶっ壊れた奴ら
聞こえるか？
人間ひとりの魂の
激しさを
科学にはまだ測れない
科学もバグる
マグマみたいな感情値

化学はいつだって
後付けで光る万能感
しかし
発見と言うものは
時が満ちないと
姿を現さない魔女

わかるか？
わからないなら
まだ早い
新人達
ナマズの唐揚げ食っときな

ここを通り過ぎたら
連れ戻されて
新しい生活が始まるって
そう思って過ごしてた

でも連れ戻されたら
どうやって前に進めばいいのか
全くわからなかった
通り過ぎたはずの記憶
何も終わってない焦燥感
また引き戻される日々

新品のスニーカーの靴紐は
結んでもいない

ビルの谷間で叫ぶ内声
無視され続けられた
人々の叫び

未来の人類社会学研究所長の
REM睡眠の中で見えた幻視
地殻変動のうめき声と共に
プレートに溜めた鬱憤が
炭酸水のように
噴き出した現実

知ってるか？
感情は
語るのではなく
放つものだ

余韻とは
祈りの残響
誰にも聞こえないけど
確かにそこに在る

528khzで
音は祈り
祈りは粒子
粒子は、、、
もう意味じゃない

シャオリーがプレートを動かし
誰かの家が揺れて
崩れ落ちた

記憶は巻き戻せても
人生は巻き戻せない

世の中に無い物は無いし
ある所にはある

シャオリー(消力)

教皇死んで根比べ