電気街の孤児
僕は
僕に嘘しかつかず
それに気付かれていないと思っている彼女が
本当に好きだったから
初めて飛べることに気付いた小鳥みたいに
はしゃぐ君が
僕のことを
本当に好きだって分かってたんだよ
いいかい
創作やってれば分かると思うけど
本当に世界にとって善いことをするのは
神だけだ
人間に世界は救えない
とっても汚れてるからだ
二度と落ちない油汚れみたいな
罪で真っ黒だからだ
美しい字を書くこと
眩しい絵を描くこと
愛のうたを歌うこと
みんな神様の真似事で
人間がしたことじゃない
と僕は思ってる
それを繋がってるって意味で
ワイヤードって言ってるんだけど
そこに至るまでに
地道に
井戸を掘らなきゃならないのが
嫌いな人っていっぱい居て
僕が掘り当てたか
探し当てた
皆その水源を欲しがってるのだと
思う
今の今まで見向きもしなかった人間が
ある日不意に笑顔で寄ってきて
手を差し出して
「友達になろう」って言うんだぜ
僕は君が好きだって言ったっけ
でも神じゃないとは言ったよね
だから天使と結婚すればいいよって
何度も言ってるよね
君は鳥だよ
良い意味で自由だってことさ
何処へでも行ける
好きなことをするべきなんだ
また嫌って言うつもりなのかい?
僕に話を聞くのに?
願い事を叶えてみたくて
夢を見てるのに?
僕の人生に君は関係ない
それだけが救いだよ
君は僕を救ってくれた
途方もない愛っていう舫いからね
何処へ行こうと自由さ
そうじゃない人は
不自由な暮らしをしてることを
僕のせいにするけど
鳥の歌は愛の言葉
花の香りは弔いの心
星の光は永遠の朝
見えない指で君は神の頬を撫でる
世界は素晴らしいところ
コメント