よだか

よだか

どうか一滴の水紋さえも
感じ取れるような穏やかな夜が
また来ますことを

祈りを捧げた星々は沈黙を貫いた
その輝きによって

この寒さの上に立つ春が
たじろぐ羽の霜を払って 

はばたけ 怒れ
消えゆく光に向かって
燃え上がれ、今
酸素が尽きようと
大気流を渦巻いて
孤独に夜を照らす
星となって

どうかアナタの旅の行く末が
無事であることを
ささやかに満ちていることを

特別な祈りは歪みとなって
再び誰かを傷つけた

鍵の空いた籠の中
沈んだ鳥のように

飛び立て 踊れ
溶けゆく意識の中で
繰り広げた
この広い空を跨ぎ
言葉を送れ

その日まで僕は唄うよ
たとえ醜かろうとも

投稿者

東京都

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