
リビング
なんも楽しくないね
あたたかい時は、すぐ流れるのにね
これが大事なことなら あとは全部おまけかな
着飾った人形を神経質に直そうとして
オルゴールの音に聴き惚れて
壊してしまう
それは、雪のようにすっと溶ける
しあわせみたいに そっと手に取れないもの
ずっとを願うのは、本当は諦めているのにね
きっと大丈夫だよ
そう仄かに示す暖炉に手を当てる
なんぼしあわせでもね
空に飛んでいけないなんてね
これが大事なことなら もっとなんでも
傷がついた額縁を外そうとして
最後の一筆を足そうとして
それは星のようにずっと燃える
悩みみたいに ふと見つけてしまうもの
もっとを願うのは、キミと手をつなぎたいから
きっと大丈夫だよね
白い砂浜 貝殻を取る 震える手
吹き出して笑っちゃう
最後には手をつなぐんだ
なんも楽しくないね
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