ネズミ女と自慰行為
保育所のお昼寝の時間は自慰行為にうってつけだった
しゅうこ先生に、止めないならネズミの穴に連れて行くよ!と毎日怒鳴られた
怖かった 真っ暗闇の穴
想像力を掻き立てられる
ネズミの穴
そこにネズミ女は一人で暮らしていた
ネズミ女は自由を何より愛した
いかに自由に生きられるか 人生の課題のように感じた
選択すること 捉われないこと 縛られないこと 一人でいること 快楽に更けられること
同性の友人は少ないが何人かいた
ネズミ女が勝手に巣を変えたりスマホの機種変をしたりするたびに友人は減っていくのだけど
知らない番号から誕生日おめでとうとか元気?とメッセージがきたりする
怠惰薄情誠実真面目臆病無鉄砲どの人格もすべて自分に当てはまるような気がした
はやぶさに乗って友人は会いに来てくれるという
ギブアンドテイクしないと気持ち悪くなってしまうから
大袈裟にいうとカルマだから
日本三代まんじゅうを土産に用意した
思い出話に花を咲かせて久々にたくさん笑い駅の改札口まで送る
別れ際友人は
次の選挙は◯◯さんに入れてほしいと言う
昔なら少し残念に思ったかもしれないが
それはプレゼントのおまけみたいな物だ
ネズミ女にもっと幸せになってほしいと思ってくれているのだ
巣穴に帰ってストロングゼロロング缶ウメ味を開ける
手土産にじゃがポックル貰ったからつまみにした
嬉しい日にはたくさん飲んでしまう
酔っているとネズミ女は何かを信じている、と感じる時がある
1時間くらい
すると涙が出る なぜだか
コメント
、を打たなければいいのに
、消そう。