『戦士の唄、或いは、月曜日朝の貴方へ』
・弱き者へ、自らを弱いとする、とは何故か、誰と、何を比べて、私は弱いと決めているのか。
・マイク・タイソンさんと比べて、藤井聡太さんと比べて、孫正義さんと比べて、か。
・なるほど、確かに貴方のいう強者は最強クラスである。しかし、彼らと直に勝負して負けた人たちが弱者とでもいうのだろうか。
✳
・弱き者へ、自らを弱いとする、その考え自体がどうだろう、全ての人は弱いのだ。
・比べることは必然である、自分も弱者であると思い知るがいい、しかし自分だけが、ではない。
・強さとは何か、鍛え抜かれた肉体、富裕層に入る財力、特異な才能、ではない。彼らは努力の天才であり、常人が比べるものではない。
✳
・強さとは、しごく当たり前のことだ。幼子を抱く母親の強さを知っているだろうか。
・子を守る為なら件の天才たちであろうが、猛々しく戦い、必ずや勝利する。雌ライオンが如き眼光と咆哮。
・毎日、通勤電車で家と会社を往復し、休日は死んだように眠る父親の強さを知っているだろうか。
・家族を養う為なら何でもする、下げたくない頭も下げ、ゴマもする、働きアリが世の中を支えている。
✳
・自らを弱きとする人よ、世界中の弱き人は、それぞれの世界で今日も戦っている。
・戦えるのに戦えない、戦おうとしない、これが弱いことだ。子を守る母たち、家族を守る父たち、それらを目の前にして、貴方はどうするのか。
・指が動く、うん、手が動く、うん、脚が動く、うん、腕が動く、うん、目を開く、うん、大きく深呼吸する、よし、では立ち上がれ、休息は終わった、貴方の戦う番である。
✳
・弱き者へ、自らを弱いと知る強き者へ。貴方の運命に強く抗いたまへ。両手が、両足が動く限り戦いたまへ。そして、弱き人への優しさを抱かねばならない。何故なら、貴方は強き者である。
#自由詩
コメント
とても良いです。
自分を弱いと思い込んでいる、多くの方々に読んでもらいたいです。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
とても嬉しく思います。
不登校の我が子への思いを言葉にしました。
明日、登校してくれればよいのですが、、、。