『黙示録、或いは、超越者の先にあること』
初めに言葉があったー
イエス・キリストの生涯、死、そして復活
全てを内包せしめ
八文字で、世界を創造してしまった
ここには神がいる、確かに神の御業である
神は死んだー
ようやく言葉は力を得た
思いは言葉となり、神からの解放を宣言する
言葉は批判する、悪を暴き立てる
これが人間である、有象無象の人間たちの物語
自らを誠にして人を思いやるー
思いは連なりを現し、詩は教えとなった
礼儀は規律を、義の心は自らの正しさを
公正無私の思いやりが世界を覆う
自らの仁徳を広げる、源は自らの成長にある
実存は本質に先立つー
思い、行うが人間を創造する
今、ここに存在している、これが本質である
人間は人間の手で自由を手にした
主体的であるとは、責任を負わねばならない
理性、秩序、道徳、調和、思想、哲学
そして
狂気、混沌、悪徳、対立、妄信、独断
この世界を憎む者たちよ
言葉を否定し、思いを否定し、全てを手に入れた
飢餓に苦しみ、疫病を流行らせ、戦争に明け暮れている
これが、お前たちの創造である、責任は負わねばならない
神なきこの世に、何をもたらすつもりなのか
黙示録、四騎士の足音が地響きをあげ、世界を踏みにじる
絶望が世界を覆い、やがて死が、全てを包み込もうとしている
神による創造、人間による破壊
そして、ツァラトゥストラは、かく語りはじめる
「さあ、貴方たち、私は今から超人のことを話そうと思うのだ」
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