拝啓、中島みゆき様 vol.8 わかれうた

私がはじめて中島みゆきの曲に触れたのがこの「わかれうた」でした
小3か小4くらいの頃だったと思います

以前に投稿した詩「繋がれなかった私とわたし」の中でも描きましたが
私はおもちゃもなにも与えてもらえず、子どもらしく遊ぶことさえ制限されてたので
唯一、どこかから聞こえてくる音楽を耳コピしては歌う、というのが
誰にも奪われることのない遊びみたいなものでして

その頃通っていた歯医者でも有線放送が流れており
診察を待っている間、流れてくる音楽に耳を傾けながら
こんな曲あるんだ、とか、これいい好きな曲かも、なんて思ったりして
そんな中流れてきた、♪途に倒れて誰かの名を~呼び続けたことがありますか?
で始まるその曲に、歌詞の意味とかまだ全然わからなかったけれども
すごく心に残ったというか、一瞬で心を掴まれてしまったのを
いまでもはっきり覚えています
勿論そのときは、曲名も誰が歌っているのかもまったく知らずに
声の感じが研ナオコに似てるから、もしかしたらそうなのかな、なんて思いながら

小学生のくせして、どこか悲し気な曲が好きだったというのもあってか
たった一度聴いたあの曲が心から離れることが出来なくて
歯の治療よりなにより、あの曲がまた聴けないかと
そのためだけに、せっせと歯医者に通っていたくらい(^-^;

テレビの音楽番組などで、時々研ナオコが出演されていて
「かもめはかもめ」や「あばよ」などを歌っていたのだけど
そのときにクレジットっていうのかな
作詞作曲・中島みゆき、とあり
そこではじめて、中島みゆきという存在を
そして、歯医者で流れていたあの曲が、「わかれうた」という曲名であることを知りました

少ない小遣いを貯めてはレコード店(←昭和)で中島みゆきを探しまくりました
ド田舎だったためにあまり品揃えがなく、何軒もはしごし
ようやく見つけたのが「愛していると云ってくれ」というアルバムでした

それにしてもこの曲の歌詞、冒頭からかなり印象的ですよね

   途に倒れて誰かの名を
   呼び続けたことがありますか? ♪

世間的にはここの部分、大半の人が「道」だと思ってる人が多い気がするけど
そうじゃないんだよ、「道」ではなく「途」なんだよ、と
ひと言云っておきたい気持ちになっちゃったりしてしまいます

何が云いたいかというと、物理的に道に倒れて誰か(彼氏)の名を呼び続けた、というより
好きだった彼氏に手ひどいフラれ方をして、人生(途)に絶望し
この先どう生きていったらいいのかまったくもって五里霧中で
それでもまだ救ってほしくて、助けてほしくて
叫びたくて誰か(彼氏)の名を呼び続けている
そういう歌だと私は思うんです

それにしてもこの曲に登場する男、ハッキリ云ってクズと思うのは私だけでしょうかね?
だって自分からふって別れたくせに、彼女の、まだ好きな気持ちを利用するみたいに
別れの気分に味をしめて、また彼女の部屋を訪れてるんですよ?
なにがしたいんだってなりません( ̄▽ ̄;)?

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最後までお読みいただき、ありがとうございます
今回は、私が中島みゆきを知ったきっかけである
「わかれうた」について描いてみました

投稿者

東京都

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