カタツムリ
夢を見た
寝苦しくて
何かに追われて
歯をくいしばりながら、
目がさめた
まだ朝には遠くて
落ち着かない眠りへ戻った
朝起きても
体がふらついた
何もしたくなかったけど、
少し寝て仕事へ行った
息苦しい日だった
雨模様で空気も
重く湿気って感じた
雨の中を歩く道端に
カタツムリを見た
じっとりと
動いている
深く息を吸っても
空気が薄いような
浅い呼吸を繰り返す
どうしようもない一日
同じ場所で
足踏みしているような
夜のひと時
音楽を聴いて
一日を振り返る
この一瞬があるなら、
まだ明日も迎えられる
昼間のカタツムリは
どこまでいっただろう
のっそりと
少しずつ進んでいるのだろう
私も少しは
進んでいるだろうか
コメント
カタツムリ(やナメクジ)には、寄生虫が付いている場合があるので、触ったりしないほうがいいですよ。
夜のひと時
音楽を聴いて
一日を振り返る
この一瞬があるなら、
まだ明日も迎えられる
この連で、ほっとしました。
で、
昼間のカタツムリは
どこまでいっただろう
のっそりと
少しずつ進んでいるのだろう
私も少しは
進んでいるだろうか
という最後の方に うん と思い、いいねボタンを押しました。^^
重い湿邪がありありと浮かびます。
ラストに光があって嬉しくなりました。
@こしごえ さん、コメントありがとうございます。
大人になってからは触らなくなりましたよ、子どものときはともかく。
寄生虫、と聞くと怖いですね。
@たちばなまこと さん、コメントありがとうございます。
重い気分の時に書いたので、最後で一息だったのかもしれません。読んでいただいてうれしいです。
うまく言えませんが、この詩のまとまり方がとても素敵に思います。
カタツムリを見たことがある人も、そのカタツムリがどこから来てどこに行ったのかまでを見届けた人はいないのではないかといつも思っていて、いつかずっと見ていたいなと、いつかそんな詩を書きかけて途中になっていたような…ということを思い出しました!
@あぶくも さん、コメントありがとうございます。カタツムリが歩むさまをじっと見ていたい気持ちになることもあります。何かの用事に大体邪魔されますが。
あぶくもさんの書きかけの詩が、完成する順番が来る時を、楽しみに待っています^^