偽善者たちへ

記憶の階段
過去が積み重なっている
そして、今も、少しづつ過去を重ねている

私の長所は、すぐに忘れること
嫌なこと、不快なこと、不愉快なこと
私には目的がある、為せばならぬことがある
家族を、幸せにすること
つまらない、くだらないことに興味はない

記憶の階段を、一歩踏む
ソ連、シベリア、捕虜収容所
一兵卒で徴兵された、祖父の記憶
三年、生きるか死ぬかの地獄を経験し
帰ってきた、帰ってこれた、祖国に
別人のように痩せこけた
終生、戦争のことは語らなかった

記憶の階段を、もう一歩踏む
バブル全盛期、焚き狂った様な繁栄と
空前の狂気、道徳の崩壊、輝く大都市の夜景
正義は金、金が金を生む、父の記憶
太古の王の様な生活、贅沢、美食、芸術
そして、崩壊した、泡のように跡形もなく

大人たちの醜さを、冷静に見つめる氷河期世代
何をしても上手くいかない、人数はやたら多い
200万人が同い年にいて、少ないポストを争う
派遣やら、就職難やら、結局は見捨てられて
貧困のままに歳を重ねる、そう、今この頃

2025年6月、少子化は進む
出生数が70万人を切った、この国の現実
政治は無力化し
利権とか、世襲が、主なる政治の目的と化す
祖国の制空権、全ては外国に握られている
130箇所の米軍基地、無法地帯は増えるばかり

国家元首の、薄ら笑いが気に食わない
この国に生まれて
親代々、祖国を売り飛ばしている
主たる、御主人様の言う通りに
外国に、巨額の無償援助をバラ撒く
瞳を見ればいい、死人の目をしている

美しき祖国がある、美しき歴史がある
誇れる先人に溢れている
この国に住む、全ての人は
美しく、気高く、尊い
この国に生きて、死ぬ、なんと貴き人生を過ごせたことか
なんと私たちは、幸せなのだろうか

そして

クソみたいな世界に生きている
間もなく、もうすぐ、子は記憶する
この世界、この国に、戦火の焔が甦ろうとしている
私利私欲のゾンビたちに
この国の政治を任せていた、つけを払う
そんな時が近づいている
皆様、くそったれの世界へ、ようこそ