竣工

まだ歳上の猫がいた頃
松ぼっくりで作った友達は素敵な新築を残して消えた
コーヒーと煙草のおつかいが仕事だった彼は
決まって駄菓子の分前をくれたので
仕方なく松ぼっくりを拾いに行かねばならず
ヴェールに包まれた賑やかの中に
ついぞ入ることはできなかった

投稿者

神奈川県

コメント

  1. この詩は、詩的建築が成されていて、タイトルに着地している印象を受けました。すごい♪☆^^

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