ワイヤータップとトランペット
盗聴不能のハバナ
ラジオの向こうのCIAが
ジャズの譜面を
解読できなかった夜
トランペットが革命の合図を吹く
モンテクリストの匂いと
ラムの残響
VIVA REVOLUTION!
吠えた革命広場で
月が答えた
一体いつまでやり続けるの?
わからないまま
こんな遠くまで来た
夜に漕ぎ出したグランマ号
静寂に紛れて
銃声の一発目が鳴る時まで
若者達は自分達が
負ける事など考えても
いなかっただろう
敵の中にさえ潜り込んで
消費を供給する資本主義
ゲバラもカストロも
ぶちのめしたかったのは
不公平さ
俺は今タダで
お前にこの詩を与えている
立ちすくんでいるなら
空を見上げろ
あの空に揺れる旗なんて
誰のものでもない
旗の為になんて戦うな
おのれの声で吠えろ
それがラッパよりも響く夜だ
誰がそこにいる?
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