正しさに溺れる人たち
善の傲慢さよ
誰が悪か、そして善であるを決める
これこそ悪を見る
自らを善とする
その根底には精神の腐敗
汚泥の如き自己愛が臭う
哲学を、歴史を学ぶ者は
この悪臭を生理的に嫌う
高いプライドとか、驕慢を放っている
悪が悪を広げる者としよう
弱き者を救い、手を差し伸べる
方や
善は、自分たち以外を拒絶する
神の名すら語り、正しさを弱き者へと強制する
広げる者と拒絶する者
どちらが悪なのか
私は、傲慢とか、驕慢の人を嫌う
その精神を構成するロジック
そのものに人間の深い闇を見る
善悪が価値を決める自体どうなのか
核兵器の発射ボタンを押せる人が善とする
この世界は、彼の言うことが善
狂気の独裁者を倒そうとするレジスタンスは悪
何をする人、行いがその人の善悪を決める
そもそも、そこを二元論で決める
自体に狂気を覚える
ブロックを10m積み上げれば善、1cmは悪
際どい、この世の中は脆く、支柱を得ない
際どさの内にある、混沌と無意識を恐れている
無知の知を、知としてしまった
無知は無知である、ここに実存を見出だすのだ
自らが、自らの存在の意味を問わねばならぬ
正しさに逃げてはならない
弱さに向き合い、弱さを受け入れる
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