ラクリー
ラクリー
お前が俺を呼びにきて
車を出して
2人で田舎道をドライブ
太陽は輝いて
BOSSの歌が
やり場のないこの道を
どん底のアメリカに変えて
俺達を
夜の端まで
連れて行ってくれた
お前は俺を欲しがって
俺もそれに答えた
お互いのヴァージニティ
貰った誰かさんは
歩けなくなるほど
滅多刺し
星が一個流れて
お前にキスをした
世界で一番優しいキスを
俺にくれと
俺はねだった
お前は金髪のポニーテールを
ゆっくりと起こしながら
俺にキスをした後で
平手打ちをした
モノクロームな
野に咲くワイルドな百合
それがお前の名前だった
そして
俺が最後に見た
お前の背中は
まるで
風にちぎれそうな
薄いレースのようだった
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