国家指定夢阻害区域
規律
それは命令であって
規律みたいな言葉はイレイスして
俺は寝たり起きたりしている
人生はスポーツみたいなもんだろ?
あんたもやってみるといい
単なるゲームだよ
全部の流れはこう
年寄りは引退して解説者になる
その世界のエキスパートに
新超星は自分の軌道を
見つけた気になっているけれど
誰も彼の心は管理出来ない
こうすればいいの大合唱と掃除
綺麗事ではないのに
君の心はシャワーで流される
日の丸と天皇と大和魂
モップで拭けるのは床だけで
魂の汚れは
一人で洗うしかないんだぜ
神様の説教も
AIのオススメも
区役所のプリントも
俺の遅刻には意味を持たない
そもそも遅刻は無い
秒針が刺さる音に耐えて
規則正しく狂っていく
冷蔵庫の卵がヒヨコ返しそうだ
だけど俺は
目覚ましの電池を抜いて
オフビートで生きる
目覚ましコールが鳴っちまう
ルールの中じゃ
夢は安全運転になるから
ブレーキを踏んじゃあダメだろ
朝焼けの中で
まだ跳ねてる血の粒みたいに
俺は俺のまま
今日も起きて
寝て
起きるだけ
起きた時から時間が始まり
気絶するまでが1日
神の名前で整列を強制された朝に
俺は寝返りを打つ
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